引張・探傷・ピンホール・表面塩分
SSM-21P表面塩分計
SSM-21P
鋼構造物の表面に付着している塩分を簡単に測定

特徴

 鋼構造物は、橋梁、港湾、建築物などの社会資本が主体です。これらの社会資本の長寿命化が重要となってきていますが、損傷や老朽化という大きな問題があります。老朽化の原因の中で、腐食は大きな要因です。
 腐食防止のため、塗装前に表面を清浄にする必要がありますが、塩分濃度は塗装前の清浄度の指標の一つとして非常に重要です。

◆表面塩分濃度を4種類の方式で直読
  水可溶性塩分濃度表示(PSPC対応)
  水可溶性塩分濃度表示(ISO 8502-9における換算式採用)
  塩化ナトリウム濃度表示
  電気伝導率表示

◆橋梁、鉄塔、大型タンク、船舶などの鋼構造物の表面に付着している塩分を簡単に、しかもダイレクトに測定します。

◆簡単測定
 測定セルを測定対象に固定し、純水(精製水)を注入するだけで表面の塩分濃度が測定できます。測定対象の表面を拭き取り、溶液に抽出するという面倒な操作は不要です。

◆測定セルは磁力により固定
 ブレッスル法のように粘着剤で表面を汚すことはありません。
 ※測定物は平板の磁性体が対象となります。

◆PSPC対応

仕様

測定方式 電気伝導率法
測定モード ・水可溶性塩分(PSPC対応)・・・造船関係
・水可溶性塩分(ISO 8502-9における換算式採用)・・・造船以外
・塩化ナトリウム(NaCl)
・電気伝導率
測定範囲
 水可溶性塩分濃度(PSPC)(ISO) 0~199.9mg/m2、0~1999 mg/m2(オートレンジ)
 塩化ナトリウム濃度 0~199.9mg/m2、0~1999 mg/m2(オートレンジ)
 電気伝導率 0~199.9μS/cm、0~1999mS/cm (オートレンジ)
 温度 0~50℃(表示範囲 0~99.9℃) 華氏表示も可能
自動温度補償(ATC)範囲 0~50℃、基準換算温度 25℃
温度係数 2.0%℃(固定)
データメモリ 300データ(測定時刻、測定値、温度)
測定時間設定 1分、3分、0分(連続)
セル定数 測定セルより自動読込(手動入力可能)
使用温湿度範囲 0~40℃、0~85%RH(結露しない事)
大きさ・重さ 本体 約75(W)×37.5(D)×187.5(H) mm 約310g
セル 約φ94×104 mm、ケーブル1m 約680g
電源 本体:単3アルカリ電池×2本
セル:9vアルカリ電池×1本
【電池寿命】本体:連続使用時間約50時間  セル:約6時間
付属品 測定セルELC-006、ハンドストラップ、専用ドライバ、注入用シリンジ(チューブ付き)、エア抜きシート、取扱説明書

測定方式・手順

≪測定方式≫
測定対象(鋼製)に固定した測定セルに一定量の純水(精製水)を注入し、表面塩分を溶解させ、その電気伝導率を測定します。
この測定値から水可溶性塩分濃度、または、塩化ナトリウム濃度に演算して表面塩分濃度を表示します。

≪測定手順≫
1.測定セルを測定対象に固定
2.純水10mLを注入用シリンジで注入
3.本体のStartキーおよび、測定セルの攪拌スイッチを押す
4.測定終了とともに測定値を表示、保存
5.測定セルの攪拌を止める

カタログ資料

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